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地雷で両腕を失った男の子がいました。
「地雷博物館」の入り口で、ロープを持つ係をしていました。
最初は、腕をかくすようにして、小さくなっていた男の子。
多くの観光客がここを訪れては、彼らに何の断りもなく、無神経にカメラを向けていきます。
あんなふうにされたら、きっと子どもたちの心は傷ついてしまう。そのときの私は、彼らにカメラを向ける気にはなれませんでした。
彼らが手足をなくしながらも、ここで一生懸命働いているのは、どうして?わたしはたずねてみました。
そして、その答えに胸をつかれました。
「地雷の恐ろしさを多くの人に伝えるためだよ」
本当の勇気って、こういうことにちがいない。私は彼らの意思、想いを大切にしたいと、心から思いました。
写真を撮って、日本の皆さんに伝えたいけど、それは子どもたちが許してくれたらでいい。もし、だめならそれでもいい。そのまま日本に帰ろうと思っていました。
そんなとき、彼らが「お姉ちゃん、一緒に遊ぼう!」って、ジェスチャーで誘ってくれたんです。
いいよ。なにして遊ぶ?
ここを踏んでみて。びっくりするから。
指差したのは、枯れ葉を寄せ集めた小さな塚。少し怖かったけど、勇気を持って、踏んでみました。
バサッ!!!「キャーーー!!!」
私の足が枯葉の下に掘ってある小さい穴に落ちていました。そこには、おもちゃのわなのようなものがしかけてありました。
「なあに?これは?」と問いかけると、
「僕らは、こんなふうにして、穴に埋められていた地雷で手や足をなくしたんだ」
返す言葉がありませんでした。
どんなにか怖かっただろう。恐ろしかっただだろう。今、彼らは不自由な体だけど、木で作った杖を器用に使い、生活し、そして勇気を持って、この現実を世に伝えている…。
子どもたちと同じ目線で話し、一緒に遊んでいるうちに、彼らは、くったくのない笑顔をわたしに向けてくれるようになっていました。
そして、「お姉ちゃん、僕たちの写真、撮って!」と。手を失った腕を堂々と振りながら、まぶしい笑顔を向けてくれました。
これらがその写真です。